病理診断科
病理診断科は患者さまと接する機会はありませんが、採取された組織や細胞検体を使用して病理診断を行っています。手術中に提出された組織や洗浄液などの術中迅速診断や術中迅速細胞診も行っています。また、組織検体を用いて、分子標的治療や遺伝子治療の適用の有無などの情報を提供しています。病理診断を通して、本院の理念である、良質で信頼される医療の実践に貢献してまいります。
施設認定
- 日本病理学会研修認定施設
- 日本臨床細胞学会認定施設
スタッフ紹介
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栗脇 一三
病理診断科部長
- 資格・認定
- 日本病理学会 病理専門医、日本臨床細胞学会 細胞診専門医・教育研修指導医、臨床研修指導医講習会修了
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臨床検査技師
スタッフ人数:5名
診療実績(2022年1月から12月)
病理診断件数 | 3643件 |
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消化器系 | 1057件 |
外科系 | 686件 |
皮膚 | 552件 |
耳鼻咽頭 | 262件 |
婦人科 | 233件 |
泌尿器 | 144件 |
外部からの病理診断受託 (院外からの組織診断も行っています) |
192件 |
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免疫染色(蛍光抗体法を含む) | 557件 |
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4種以上 | 296件 |
ER/PgR | 101件 |
HER2(IHC) | 108件 |
術中迅速診断 | 140件 |
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病理解剖 | 3件 |
細胞診 | 2788件 (婦人科1057件・その他173件) |
迅速細胞診 | 231件 (術中迅速細胞診、ROSE) |
取り組み
液状化細胞診(Liquid-based cytology, LBC法) 子宮頸部細胞診の直接塗抹法から、専用保存液で回収保存した検体を用いるLBC法へ移行2017年
ROSE(Rapid On-Site Evaluation)迅速細胞診
検査中にベッドサイドで行う細胞診検査。その後の検査や治療方針を仮決定する参考情報、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診EUS-FNA(Endoscopic Ultrasound Fine Needle Aspiration) 、気管支鏡下、内視鏡下での肺、気管支、縦隔リンパ節、膵などの生検
がん遺伝子検査、コンパニオン診断と抗がん剤の選択のために、固定方法と固定時間の 管理されたパラフィンブロックの作成、保存
- 乳癌
- ER、PgR、HER2、PD-L1、HER2低発現など
- 肺癌
- オンコマインDxTaget Testマルチ46遺伝子解析(FFPE)(あるいはAmoyDx肺癌マルチ遺伝子PCRパネル検査(FFPE))でのBRAF、 EGFR、 ALK、ROS1、RET、KRAS、またPD-L1(22C3)など
- 大腸癌
- HER2、 RAS・BRAF遺伝子変異解析など