脳神経外科
脳神経外科では2名の脳神経外科医(脳神経外科専門医、脳卒中専門医)により、脳神経外科に属するほぼ全ての疾患について、診断と治療を行なっています。特に救急医療に関しては、重症を含む脳卒中や頭部外傷患者を受入れ、可能なかぎりの専門治療を行なっています。
主な施設認定
- 日本脳神経外科学会 熊本大学研修プログラム関連施設
- 日本脳卒中学会研修教育施設
主な専門医・指導医
- 日本脳神経外科学会専門医
- 日本脳卒中学会専門医
お知らせ
現在お知らせはございません。
特色
3名の脳神経内科(脳卒中内科)医との連携により、内科と外科で総合的に患者さまをみる体制が整っております。一般的に出血性疾患は脳外科が診療し、脳梗塞などの虚血性疾患に関しては脳神経内科の担当となります。
救急での脳神経外科疾患に関しては24時間当院救急にて受入れ可能です。一般の患者さまの外来受診に際しては、紹介状は必要ありません。やや時間はかかりますが、病気や治療に対する丁寧な説明を心がけております。
対象疾患と特色
- 脳卒中(くも膜下出血、各種脳出血など)
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- 脳出血に対しては、原則脳卒中ガイドライン2015に基づき手術を含めた治療を行っております。
- 未破裂脳動脈瘤などの無症候性疾患(現在は大丈夫だが、将来悪い症状を出すかもしれない疾患)に対しては、患者さまの御意見を尊重しよく話し合って、最新の知見をあわせて説明しながら、治療や手術の適応について考えるようにしております。
- 頭部外傷(急性硬膜外、硬膜下血腫、脳挫傷、慢性硬膜下血腫など)
- 交通事故や転落事故後の重症頭部外傷に対し、適切に診断、加療できるよう努力しております。
- 脳腫瘍(髄膜腫などの良性脳腫瘍)
- MRIや3DCTなどの診断機器を用いて適切に診断、加療できるよう心がけております。
- 機能的疾患(三叉神経痛、顔面けいれん)
- 顔面の電気の走るような痛み、目から頬の付近の痙攣やピクつきの一部は、脳神経外科手術で治すことができます。お困りの方は、外来にてご相談ください。
- 特発性正常圧水頭症
- 「手術で治る認知症」としてテレビ番組でも取り上げられ、有名になりました。実際は物忘れが治るというよりも、歩けるようになって患者が元気になり、介護者の負担も軽くなります。正常圧水頭症に対する腰椎—腹腔シャント術は当院でも行なっております。
脳ドックのご案内
熊本労災病院では 、GE社の 3.0テスラ MRI最新システム を使って脳の健康状態を精密に検査を行い、日本脳神経外科学会専門医の医師が診断いたします。 そこで、もし病気が発見された場合でも今後の適切な治療法についてのご指導も行います。
脳ドックの検査の一つに『流動性認知能力検査』があります。
脳について何かご心配のある方、ご親族に脳の病気があり気になっている方、頭痛が気になる方など、この機会にぜひ脳ドックの受診をおすすめいたします。詳細は健康診断部をご覧ください。
スタッフ紹介
植田 裕
- 役職
- 所属学会
河野 達哉
- 役職
- 所属学会
泉 俊介
- 役職
- 脳神経外科医師
- 所属学会
- 日本脳神経外科学会、日本脳神経外科コングレス学会
吉田 顯正
- 役職
- 所属学会
診療実績
患者数等(令和3年度実績)
入院患者数 | 6,023人(16.5人/日) |
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外来患者数 | 2,544人(10.5人/日) |
治療実績
手術実績(令和3年度)
症例 | 件数 |
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慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 31 |
水頭症手術(シャント手術) | 22 |
頭蓋内結手除去 | 15 |
頭蓋骨形成手術 | 10 |
脳動脈瘤クリッピング | 7 |
脳腫瘍手術 | 7 |
内頸動脈内膜剥離術、内頸動脈ステント留置 | 3 |
穿頭脳室ドレナージ術 | 3 |
内視鏡的血種除去 | 3 |
脳血管内手術(コイル塞栓) | 3 |
頭蓋内微小血管減圧術 | 1 |
合計 | 114 |