熊本労災病院

消化器外科、一般外科

 国指定の地域がん診療連携拠点病院として質の高いがん治療の提供と365日24時間熊本県南の救急患者さまの受け入れを2本柱で行っています。外来は、毎日行っています。消化器外科では、手術数は年間約500例です。このうち悪性疾患は胃がんが20例と大腸がんが60例 、肝胆膵がんが約40例で乳がんが20例ほどです。良性疾患では胆石が約 120例ともっとも多く、そのほとんどは腹腔鏡下で手術を行っています。次にヘルニア(鼠けい部、腹壁等)約110例、急性虫垂炎50例、腸閉塞40例、肛門疾患30例の順です。虫垂炎やヘルニア手術はほとんどが腹腔鏡下手術を取り入れています。

 予定の手術(待期手術)ではがんや胆石症、鼠径ヘルニアの手術が多く、緊急手術では、全手術症例の実に4割以上を占め、急性胆のう炎、急性虫垂炎、腸閉塞・腹膜炎が多い現状です。

 鏡視下手術に力を入れており、胃・大腸・鼠径ヘルニア手術のみならず肝臓・膵臓の内視鏡外科手術や肝胆膵外科の高難度手術も行っています。県南では唯一、内視鏡外科技術認定医・肝胆膵高度技能指導医が在籍しており、ハイボリュームセンターに負けない手術とグローバルスタンダードな治療・手術を目指して、手術・救急医療に邁進しております。

お知らせ

現在お知らせはございません。

特色

対象疾患 主に食道・胃・大腸・肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓など腹部疾患、ヘルニア、肛門疾患、体表、外傷など

専門医と連携したデータベース事業について

当院では、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が行っている日本全国の外科系施設における外科症例の全数把握を目的としたデータベース作成に参加しております。

労災病院外科共同研究について

 熊本労災病院外科では、「若年性胆管がんにおける遺伝子解析」をテーマに釧路労災病院と共同研究を行っております。
研究目的としては、印刷工場従業員の胆管がんの発症が通常の2900倍に上がることが判明、とくに若年性(50歳未満)に発生するという特異的な病気です。胆管がんは、発病すると短時間で重篤な状態に陥るという極めて重い病気です。現在、全国にどのくらいの患者さまがいるかなどの疫学調査が進められており、我々労災病院として過去の527万件の病歴と279万件の職業歴調査データベースをもとにこれまでの胆管患者さま517人を抽出し、なぜ印刷業にそしてなぜ若い人に胆管がんが高率に発症したかを調査しました。

スタッフ紹介

飯坂 正義

役職
一般外科部長、救急・災害診療部長
専門分野
一般外科、消化器外科、内視鏡外科
所属学会
日本外科学会認定医・専門医、日本消化器外科学会専門医、消化器がん外科治療認定医、日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医、第6回熊本大学医学部附属病院群臨床研修指導医WS受講済、日本消化器内視鏡学会、日本静脈経腸栄養学会、緩和ケア研修会修了、日本癌治療学会、日本乳癌学会、日本内視鏡外科学会、日本消化器病学会、日本救急医学会、JATECコース修了、日本臨床外科学会、MCLSプロバイダー

井上 光弘

役職
消化器外科部長
専門分野
一般外科、消化器外科、内視鏡外科
所属学会
日本消化器外科学会認定医・専門医・指導医、日本内視鏡外科学会認定医、日本外科学会認定医・専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、緩和ケア研修会修了、臨床研修指導医講習会修了

辻  顕

役職
消化器外科副部長、一般外科副部長
専門分野
消化器外科、一般外科
所属学会
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本臨床外科学会、日本内視鏡外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝胆膵外科学会 日本外科学会専門医、JATECコース修了、緩和ケア研修会修了

江藤 二男

役職
専門分野
消化器外科
所属学会

診療実績

患者数等(令和3年度実績)※乳腺外科・呼吸器外科・小児外科含む

入院患者数 14,908人(40.8人/日)
外来患者数 11,061人(45.7人/日)

治療実績

手術件数(令和3年度)

手術件数 774