熊本労災病院

　常勤医6名に加えて週3回、非常勤医師の応援を頂きながら手術麻酔、集中治療に携わっています。術前に麻酔科外来で直接診察を行い、検査結果などから問題点を拾い上げ、患者さまが安全に手術を受けられるよう、最適な麻酔方法を選択します。患者さまへの麻酔説明もこのときに行いますが、少しでも手術への不安を和らげられるよう心がけており、質問などもお受けしています。麻酔の種類には全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔、局所麻酔などがあります。当院では局所麻酔を除く麻酔はすべて麻酔科医によって施行されます。

　術後は麻酔状態からの回復を待って、痛みや吐き気、その他患者さまの全身状態を評価して病棟に戻るためのチェックを行います。手術部位の痛みに対しては硬膜外麻酔、神経ブロック、麻薬の持続注射などでコントロールを行い、麻酔関連の合併症がなかったかどうかの診察も術後数日の間に行っています。

　集中治療室は6床あります。術後の患者や救急患者の受け入れを行っています。

　地域救急医療との連携も当院にとっては不可欠です。救急救命士の気管挿管実習をはじめ、八代地域の救急隊員、救急救命士の技術の向上、知識維持のための定期的な研修にも積極的に協力しています。