独立行政法人 労働者健康安全機構 熊本労災病院

心臓血管外科

 心臓血管外科では、心臓血管外科と血管外科に別れており、虚血性心疾患・弁膜症・急性大動脈解離 ・胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤・急性動脈閉塞症・下肢静脈瘤など多彩な疾患に対応しております。安全性および確実性を考えた治療を心がけています。

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特色

心臓血管外科

 主に虚血性心疾患、弁膜症、心房細動などの不整脈、大動脈瘤や急性大動脈解離などの心臓大血管に対する外科的治療を行っており、安全性および確実性を考えた治療を心がけています。ハイリスク症例では、人工心肺を用いない冠動脈バイパス術(オフポンプ心拍動下冠動脈バイパス術:OPCAB)やステントグラフト内挿術(血管内治療)などの低侵襲手術および通常の手術にこれらの低侵襲手術を組み合わせて行うハイブリッド手術にも積極的に取り組んでおり、ハイリスク症例や緊急症例に対しても合併症や死亡率の低下を図り、術後もADL(日常生活動作)が損なわれない様な治療を心がけています。心臓大血管疾患の手術適応、手術内容や手術のリスク(手術死亡率や合併症発生率など)、予後についてなどお気軽にご相談ください。

血管外科

腹部大動脈瘤

 腹部大動脈瘤はいったん破裂すると80~90%が死亡率する危険な病態です。しかし、病気がわかっても高齢化、心肺機能の低下などのため治療を躊躇することがあると思われます。当院では、リスクの高い症例に対して、外から見える傷は鼡径部を5cm程度切開するだけのステントグラフトによる治療を行っております。ステントグラフトによる治療を行うには、動脈瘤の部位、動脈の屈曲・狭窄などに制約があり、定期的な造影CTでの経過観察が必要ですが、手術後の回復がきわめて良好です。
また、アレルギーなどにより造影剤が使用できない場合やステント治療が不可能な形態の腹部大動脈瘤に対しては開腹による手術を行っております。

急性動脈閉塞症

 急性の下肢動脈閉塞では足の痛み・冷感が現れ増悪します。足の筋肉・神経がダメージを受け、時間とともに回復が困難となっていきます。足の切断を要する可能性があるため、回復の可能性を評価した上で、血管内治療または外科治療により血行再建を行います。しかし、手術後には虚血再灌流障害が起こり、腎障害・高カリウム血症・アシドーシスだけではなく呼吸循環不全も伴うこともあります。再灌流障害の死亡率は10~20%にものぼる重篤な病態です。肢切断を避け、筋・神経の回復を目指して当院では迅速な対応を行います。

閉塞性動脈硬化症
性動脈硬化症に対しては血管内治療、それが困難であれば自家静脈または人工血管によるバイパス術を行っております。
静脈瘤
静脈瘤に対しては、硬化療法が外来治療可能ですし、短期入院のストリッピング手術に加え、血管内治療(レーザー治療)も導入しました。患者さまの要望に応じた多彩な治療が可能です。
静脈疾患
足の静脈の本幹(深部静脈)の弁が稀に故障(深部静脈弁不全)することがあります。脚が浮腫む病気です。治療としては弁の障害の程度で決まりますが、弾性ストッキングで効果がない時には血管の中にカメラを入れて弁を修繕(弁形成術)します。
リンパ浮腫
リンパ管という細い管が故障し、リンパ浮腫という脚が浮腫む病気があります。血管から染み出たタンパク質などを回収する管でこれが詰まりますと皮膚を指で圧迫してもくぼみにくいのが特徴です。当院にはリンパ浮腫外来があり圧迫療法やリンパドレナージなどを指導する専門ナースがおります。

スタッフ紹介

原 正彦

役職
血管外科部長
所属学会
日本外科学会専門医、下肢静脈瘤血管内焼灼術施行医、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会、日本静脈学会、日本脈管学会

森山 周二

役職
心臓血管外科部長
所属学会
三学会構成心臓血管外科専門医・修練指導責任者、日本外科学会指導医・専門医・認定医、日本胸部外科学会認定医、日本心臓外科学会、日本血管外科学会、日本胸部外科学会、日本外科学会、日本循環器学会

堀部 達也

役職
心臓血管外科医師
所属学会
日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓外科学会、日本血管外科学会、日本循環器学会