熊本労災病院

呼吸器内科

 呼吸器感染症、肺癌、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎など呼吸器疾患全般に関して、県南地域医療機関からの紹介・救急患者に対応しています。
県南の呼吸器内科拠点病院としては最も多いスタッフで、入院患者数は2001年度403名から2018年度1,268名と増加し続けています。
内訳としては高齢化社会を反映して肺炎・胸膜炎などの感染症が165名(40.9%)→532名(42.0%)と最も多くの割合を占めています。
特に高齢者の誤嚥性肺炎での救急入院が多く、必要時は当院耳鼻咽喉科に依頼しての嚥下評価、嚥下リハビリも行っています。
肺癌での入院は97名(24.1%)→336名(26.5%)と増加しており、呼吸器外科も常勤体制で協力して診療に当たっています。
今年度から最新型の超音波気管支ファイバースコープも導入し診断精度の向上が期待できます。
手術非適応例でも化学療法の進歩で延命効果も高くなり、外来化学療法も積極的に行なっています。
気管支喘息・肺気腫などの閉塞性肺疾患の入院は、感染合併による急性増悪が殆どで救急受診や他院からの紹介入院です。
間質性肺炎は原因によって治療法や予後が大きく異なり専門性が要求される分野ですが、特発性・膠原病関連肺炎・薬剤性肺炎等も含めて79名(6.2%)とほぼ一定しています。
肺合併症のリスクのある生物学的製剤の使用増加から、リウマチを初めとした膠原病等も整形外科/皮膚科等と協力しながら積極的に診療しております。

 特殊外来として、職業性肺疾患、特にじん肺、アスベスト関連疾患に関しては数少ない専門医療機関として、診断や手帳検診等で県外からも広く患者様の紹介を受け入れアドバイスや労災疾病申請の援助を行っています。

お知らせ

現在お知らせはございません。

スタッフ紹介

安道 誠

役職
呼吸器内科部長
専門分野
呼吸器一般、感染症、救急医療、職業性肺疾患
所属学会
日本呼吸器学会指導医、日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター、日本環境感染学会、日本呼吸器内視鏡学会、AHA-BLS/ACLS instructor、JMECC instructor

山根 宏美

役職
第二呼吸器内科部長
専門分野
呼吸器一般
所属学会
日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医

丸山 広高

役職
腫瘍内科部長
専門分野
呼吸器一般
所属学会
日本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医・総合内科専門医、日本呼吸器内視鏡学会

中山 剛

役職
呼吸器内科副部長
専門分野
呼吸器一般
所属学会
日本内科学会認定医、日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本肺癌学会、嚥下リハビリテーション学会、嚥下機能評価研修会修了、緩和ケア、第20回熊本大学病院群臨床研修指導医研修ワークショップ修了

鍬崎恵里子

役職
呼吸器内科医師
専門分野
呼吸器一般
所属学会
日本内科認定医、日本呼吸器学会専門医

川口 紘矢

役職
呼吸器内科医師
専門分野
呼吸器一般
所属学会
日本内科学会認定医、日本呼吸器学会

清水 ゆかり

役職
勤労者医療総合センター医、呼吸器内科医師(兼務)
専門分野
呼吸器一般
所属学会
日本内科学会認定医、日本呼吸器学会、産業医

井村 昭彦

役職
呼吸器内科医師
専門分野
呼吸器一般
所属学会
日本内科学会、日本呼吸器学会、緩和ケア研修会修了

黒木 美樹

役職
専門分野
呼吸器一般
所属学会

診療実績

患者数等(令和3年度実績)

患者数
新入院患者数   1,225人(3,4人/日)
外来患者数   11,783人 (48.7人/日)
患者数の詳細
延入院数  19,719人(54,0人/日)
肺炎・胸膜炎 32.6
悪性疾患(肺炎など) 25.9
間質性肺疾患 4.6
喘息・COPD 4.6
気胸 1.6
その他 33
平均在院日数  (16.3日)
外来新患  2,143人(8.9人/日)
外来再診  9,640人(39.8人/日)

検査実績(令和3年度)

気管支鏡検査数  280件
TBLB 139件
BAL 62件
CTガイド下肺生検査  2例