独立行政法人 労働者健康安全機構 熊本労災病院

院長挨拶

 八代では、九州三大祭りのひとつ、妙見祭も終わりを告げ、いよいよ師走に入りました。急に寒い日が多くなりましたが、如何お過ごしでしょうか。本日は、熊本労災病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
 少し前になりますが、11月23日は、日本では古くは新嘗祭、今は勤労感謝の日として、命をつなぐ食べ物ができることに感謝し、それを造る努力をみんなで称える日でした。奇しくも、アメリカでは、Thanksgiving day感謝祭、といって、やはり農作物の豊暁に感謝する、1年間のうちでも長い方に入る休暇の時期に相当します。この時期には、みな七面鳥を食べるため、スーパーでは詰め物をした七面鳥でいっぱいになります。その昔、といっても日本よりずっと新しいわけですが、清教徒が東海岸に到着し定住するにあたり、厳しい冬を前に自然とその恵みに感謝する中でできた習慣が祝日化したようです。これが終わると、クリスマス一色になります。日本では、四季の移ろいが暦を実感させ、彼の国では宗教色を背景とするにしても、勤労と自然への感謝が世界共通にこの時期に現れるように感じます。勤労と医療の両立を応援する労災病院としても大事な季節と感じておりました。
 さて、さる11月18日、電子カルテシステムの更新を行いました。半日程度、救急車の受け入れを中止するなど、地域の皆様のご協力をいただきましたことを感謝申し上げます。この更新に伴い、患者さまの対応でいくつか変わったところがあります。
 一つは、外来待合での呼び出しです。これまで、診察室のマイクで患者さまのお名前を文字通り「呼び出して」いましたが、今後は診察室前に掲げられた電子ボードに受付時にもらわれた受診基本カードに記載の番号を表示し、それにしたがって患者さまがご自身で診察室に入るという仕組みです。すでに多くの病院で取り入れられているやり方です。その電子ボードで自分の診察順番を知るわけで、記載内容が変わる度にポーンという電子音が鳴って待っている患者さまの注意を引くという仕組みになっています。目の不自由な患者さまには、受付でご説明のうえ、それに応じた対応をいたしますのでご安心ください。診察順で3番目あとまでの患者さまが表示できる仕組みですので、ある程度待つ時間の予測もできます。これまでのところ「待合がとても静かになった」というお声もいただきますが、一方で、「声で呼び出さないとわからない」「ポーンの音が頻繁で、おちおち本も読んでいられない」というご意見もいただいています。電子ボードの設置数や位置の問題で、待合のどこからでも電子ボードが見える、という状況にないのも事実で、これからも設置場所や台数の見直しを行う予定です。医療者側も患者さまもだんだん慣れていくように進めたいと思います。
 また、受付や会計業務の「自動化」「機械化」も進めたいと思います。出来るところは機械に任せて、本当に心を通わせる場面にヒトを集中する仕組みを作らないといけないと思っております。これまで日中は閉じておりました、南側駐車場に面した外来に近い防災センター入り口を日中も開けることとし、その近辺に再来自動受付機を1台置いています。再診予定で、診察前に検査予約がある患者さまなどでは、もし南側駐車場に車を止めたら、正面玄関ではなく防災センター入り口から入ってこの機械で受付を済ませ、診察ブースに向かう前に直接採血などの検査に行っていただくことができます。それもあって、担当医には、再診予定の患者さまにはできるだけ検査を含めた予約日を指定するように依頼しております。
 なお、御不明の点がありましたら、近くにいる職員あるいはボランティアの方にお尋ねになってください。また、ご意見などありましたら、投書などでいただければ積極的に検討をしたいと思います。
 寒くなってまいりました。肺炎を起こされる方も増えてきたようです。平成最後の年末になりますが、暖かくしてお過ごしください。

猪股裕紀洋
熊本労災病院 院長 猪股裕紀洋
熊本労災病院 院長

猪股 裕紀洋

略歴

1977
京都大学医学部卒業
1983
国立小児病院レジデント
1987
京都大学大学院卒業 医学博士(京都大学)
1991
アイオワ大学外科留学
1996
京都大学大学院助教授
2000
熊本大学医学部附属病院小児外科教授
2005
熊本大学大学院教授(小児外科学・移植外科学)
2009-2013
熊本大学医学部附属病院 病院長
2017
熊本労災病院 院長