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診療部門

産婦人科

概  要

産婦人科は人の誕生から老年期まで女性の一生を対象にする特別な診療科です。また女性ホルモンは身体的のみならず精神的にも深く関与していますので心身両面からのアプローチが臨床上重要です。当院産婦人科ではこうした女性特有の疾患を最新の医学情報をもとに誠実な診療を目指しております。

分娩について

特  色

1. 産科に関して、当院は熊本県周産期医療体制に組み込まれており、県内で8施設のみの地域中核病院に指定されております。
2. 産科だけでなく小児科(医師5名体制)や麻酔科など複数科のバックアップにより、地域中核病院の負託にこたえております。
3. 合併症の無い分娩はもちろん、いろんな合併症のある妊婦さんや産科救急疾患の患者さんも受け入れております。
4. 無痛分娩にも取り組んでおります。(ホームページの分娩参照)
5. 婦人科については、不妊・生殖・内分泌、腫瘍(良性、悪性)等の主要分野を中心とし、婦人科全般を対象としています。良性腫瘍(子宮筋腫、卵巣のう腫など)に対しては、クリニカルパスに基づいた入院手術を行い、治療困難な例や合併症を伴う例に対しては他科や他部門と連携して集学的な医療を行っています。
6. 開腹・腹腔鏡手術共に美容外科的縫合(皮下真皮縫合)を積極的に行っています。
7. 年間約30-40件の悪性腫瘍根治術の実績があります。
8. 負担の軽い腹腔鏡下手術や子宮鏡下手術を積極的に取り入れております。
年間約60-80件の鏡視下手術の実績があります。
長年の実績を基に、経験豊富なスタッフ(医師、助産師、看護師、薬剤師など)により、安全・安心な医療をモットーとして患者さんにとって真に良質な医療を追求しています。近隣の産婦人科医はもちろん内科や外科の諸先生との連携を密にして、八代地区の地域医療に貢献できればと考え日夜頑張っております。また、熊本大学の関連病院として、より高次の専門医療のネットワークを構築しています。
■ハイリスク分娩管理加算の取得について

 当院では平成27年4月1日よりハイリスク分娩管理加算の施設基準を取得いたしました。 以下の患者さんの分娩に対応できます。詳しくは医師にご相談ください。

  • 早産の患者さん
  • 40歳以上の初産婦である患者さん
  • 分娩前のBMIが35以上の初産婦である患者さん
  • 妊娠高血圧症候群重症の患者さん
  • 常位胎盤早期剥離の患者さん
  • 前置胎盤の患者さん
  • 多胎妊娠の患者さん
  • 子宮内胎児発育遅延の患者さん
  • 心疾患(治療中のものに限る。)の患者さん
  • 糖尿病(治療中のものに限る。)の患者さん など

スタッフの紹介

【常勤医】
1. 東矢 俊光 副院長 産科婦人科部長  昭和55年(1980年)卒業
日本産科婦人科学会専門医
日本婦人科腫瘍学会専門医
母体保護法 指定医
第6回熊本大学医学部附属病院群臨床研修指導医WS受講済。
主に婦人科腫瘍や性器脱などを専門にしており婦人科癌の早期発見、早期治療を目指しております。
2. 松尾 勇児 第二産科婦人科部長
3. 岡島  翠 産科婦人科副部長

診療内容の紹介

外来診療は月曜日から金曜日の午前中に行っています。1日に30-40名の外来患者さんが受診されております。入院患者さんは1日に10-15名の患者さんがいらっしゃいます。年間の手術症例数は330-350例であり、分娩数は80-100例であります。手術は子宮筋腫、子宮癌、子宮脱、卵巣腫瘍などに対して開腹手術はもちろん腹腔鏡下手術や膣式手術も行っております。分娩はいろんな合併症妊娠例が多くなっております。
当科で行っている診療内容のいくつかについてご紹介します。
【産科領域】
子宮動脈塞栓術 : いろんな産科救急疾患患者さんをご紹介していただいております。当院放射線科の協力で、産後多量出血例や帝王切開後の多量出血例に応用し、良好な成績を得ています。
無痛分娩 : 当院麻酔科の協力で、希望される患者さんに施行しております。患者さんの強いご希望があれば、ご紹介ください。
【婦人科領域】
腹腔鏡下手術 : やはり開腹手術に比べて傷も小さく、術後の回復も早いです。当科では良性卵巣腫瘍や子宮外妊娠などに積極的に行っております。
腟式手術 : 子宮脱などに対して腟式手術を標準的に行っております。また子宮筋腫に対して腹腔鏡補助下腟式子宮全摘術(LAVH)を行っております。もちろん大きな筋腫などは腹式手術を行っております。
子宮鏡下手術 : 子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫に対して経腟的に子宮鏡下手術を行っております。

診療内容の紹介

熊本労災病院産婦人科診療実績
(平成26年1月1日より12月28日)
<分娩統計>
  分娩 130例
帝王切開 予定 22例
緊急 23例
<婦人科手術> 合計 291例
開腹子宮全摘出術 43例
準広汎―広汎 13例
筋腫核出術 10例
腹腔鏡下卵巣手術 34例
腹腔鏡下子宮外妊娠手術 7例
開腹附属器腫瘍手術 15例
開腹子宮外妊娠手術 3例
子宮脱(VTなど) 31例
腟壁形成 2例
LAVH 22例
円錐切除 21例
D&C 14例
子宮鏡下手術 15例
子宮内膜アブレーション 4例
その他 7例

開腹手術 223例 (腹腔鏡下手術、VT含む)

当科における婦人科がんの治療成績

平成12年(2000年)1月より平成21年(2009年)12月までの10年間で、当科にて初回治療した患者さんを調査解析しました。
<対象症例>
子宮頸癌:106例。 子宮体癌:76例。 卵巣癌:66例。を対象としました。
<成績>
子宮頚癌(106例)の5年生存率
臨床進行期 症例数 当科5年生存率 日産婦年報  
I 期 43例 100% 70.3%
II 期 31例 82.5% 49.1%
III 期 14例 42.9% 28.3%
IV 期 18例 0% 11.3%
子宮体癌(76例)の5年生存率
臨床進行期 症例数 当科5年生存率 日産婦年報
I 期 51例 94.5% 74.2%
II 期 12例 100% 71.3%
III 期 11例 80.0% 47.2%
IV 期 2例 50% 13.4%
卵巣癌(66例)の5年生存率
臨床進行期 症例数 当科5年生存率 治療ガイドライン
I 期 22例 100% 92.6%
II 期 6例 100% 70.1%
III 期 30例 21.2% 37.5%
IV 期 8例 14.6% 25.5%
<考察>
子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、いずれも1期と2期は良好な治療成績でありました。
3期、4期症例の治療成績を向上させることが、今後の課題と考えております。

テレビ出演

【周産期医療・産科外来について】

当院 副院長 東矢俊光が、RKK熊本放送の番組「医療の今」に出演いたしました。

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