診療部門

外科・消化器外科

乳腺外来の紹介はこちら

当院の外科で扱っている疾患は消化器疾患、乳腺・甲状腺疾患が主で、具体的には次のようなものです。

  • 悪性疾患:食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、胆道がん、膵がん、乳がん、甲状腺がん
  • 良性疾患:胆石、虫垂炎、ヘルニア、腸閉塞

 手術症例数は年間約600例です。このうち悪性疾患は胃がんが20例と大腸がんが70例 、肝胆膵系のがんが約30例で乳がんが20例ほどです。良性疾患では胆石が約 100例ともっとも多く、そのほとんどは腹腔鏡下で手術を行っています。次にヘルニア(鼠けい部、腹壁等)約80例、急性虫垂炎70例、腸閉塞50例の順です。こちらにも積極的に腹腔鏡下手術を取り入れています。いわゆる予定の手術(待期手術)ではがんの手術が多く、緊急手術では虫垂炎、腸閉塞、急性胆のう炎が多い現状です。当院は救急医療にも重点を置いており、緊急手術は全手術症例の実に4割以上を占めています。

お知らせ

特徴

  1. 進行したがんの治療は手術のみでは完全に治りません。当科では、手術前後にがんの程度によって様々な化学療法(抗がん剤の治療)を行っています。胃がんの術前化学療法や進行・再発大腸がんに対する適切な化学療法により治癒や著しい延命効果を認めています。
  2. 腹腔鏡下手術は腹腔鏡を用いてお腹を大きく開けずにする手術のことです。当科では技術認定医のもとに胆石や虫垂炎の手術のほか、大腸や直腸の手術にもこの方法を採用しています。
  3. 肝、胆、膵領域の悪性疾患に関しましても、手術のみならず最新の抗がん剤の使用を併用し、積極的に治療を行っています。
  4. 食道疾患では食道がんのみならず良性疾患(食道裂孔ヘルニア、アカラシア等)に対する手術も行っています。ひどい胸やけ(逆流症状)や、つかえ感がある方は是非一度ご相談下さい。

スタッフ

外科は8名の医師で診療を行っています。
当科では外来予約制を採用しており、再来患者さんの待ち時間の短縮を図っております。
当科スタッフは外科学会のほか、消化器外科学会、癌治療学会、肝胆膵外科学会、消化器病学会、内視鏡外科学会、乳がん学会、救急医学会、静脈経腸栄養学会等多くの学会に所属しています。

乳腺外来について(専門外来は火・木曜日です。)

 当院外来では、専門医による乳腺外来を開設しております。乳がんは今や日本女性の癌死亡率の1位であり、これからも増加し続けると考えられています。従来、乳がんは外来疾患として扱われ、手術方法が議論の中心となってきましたが、化学療法やホルモン療法の重要性が明らかになるとともに、外科的な考え方だけでは対応が出来ない時代となってきました。乳腺外科の技術はもちろんのこと、臨床腫瘍学の知識と経験が要求されています。

  • 必要な検査が半日で可能です。
    乳がんの診断に必要な検査が半日で可能です。病理検査が必要な方でも4日後には結果が提示できます。
  • 治療方法は考えられるものすべてを提示します。
    乳房の温存を希望される方には、最小の手術を目指します。根治性を損なうことなく整容性の高い乳房温存術式が可能です。また、乳房の全摘出が必要な方も、形成外科との連携で乳房再建が選択できます。また、従来は乳房温存が不可能と思われる大きさの乳がんでも、術前化学療法を行うことで乳房温存が可能になります。
  • センチネルリンパ節生検の導入
    センチネルリンパ節とは、乳癌が最初に転移するであろうリンパ節のことを言います。このリンパ節を術中に探し出して病理検索することで、腋窩リンパ節郭清を省略できる症例を選別するのが目的です。
  • 術後の補助療法は最新の国際基準に従います。
    乳がんは再発してしまうと、根治的な治療が困難になります。術後の補助療法は再発を予防する最後の砦ですが、最適な補助療法を選択するには専門的な知識が必要になります。切除標本から得られた病理学的な情報から化学療法、ホルモン療法を選択します。
  • 積極的なセカンドオピニオンのすすめ
    より納得のいく治療を受けていただくために、積極的にセカンドオピニオンについて説明しております。資料を提供し、熊本市内の病院を直接受診していただいたり、国立がんセンターに問い合わせを行ったりしております。
  • 他院で乳がんの診断を受けられた方、他院で乳がんの再発と診断された方のセカンドオピニオンも行います。
    乳がんは、他の癌腫に比べて薬剤によく反応しますので、例え再発しても、QOLを維持しつつ長い期間を乳がんと共存することが可能です。それには専門的な知識が必要になります。当院では、他院で乳がんの診断を受けられた患者様の相談も引き受けております。

専門医と連携したデータベース事業について

 当院では、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が行っている日本全国の外科系施設における外科症例の全数把握を目的としたデータベース作成に参加しております。

詳しくはこちらをご覧ください。 → 「患者さんへ」 (PDFファイル)

労災病院外科共同研究について

 熊本労災病院外科では、「若年性胆管がんにおける遺伝子解析」をテーマに釧路労災病院と共同研究を行っております。
研究目的としては、印刷工場従業員の胆管がんの発症が通常の2900倍に上がることが判明、とくに若年性(50歳未満)に発生するという特異的な病気です。胆管がんは、発病すると短時間で重篤な状態に陥るという極めて重い病気です。現在、全国にどのくらいの患者さんがいるかなどの疫学調査が進められており、我々労災病院として過去の527万件の病歴と279万件の職業歴調査データベースをもとにこれまでの胆管患者さん517人を抽出いたしました。今回特に若年性で手術を受けられた若年性の患者さん32名を対象に手術材料等を用いて、病理学的さらには遺伝子学的に解析し、なぜ印刷業にそしてなぜ若い人に胆管がんが高率に発症したかを調査します。またこれらの胆管がんが通常の胆管がんとどのような違いがあるかを検索し、胆管がんの発がん過程、印刷業に用いられている化学薬品との関連性を解明します。これらを解明することにより、より安全な印刷業の環境整備、より的確な胆管がんの診断、治療へのあたらな方策を得ることが可能だと考えられます。

詳しくはこちらをご覧ください。 → 「患者さんへ」 (PDFファイル)
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